一般的に、ポピュラーな習い事ではありませんが、子供を対象とした芸能スクールというジャンルがあります。子役としてテレビやモデルを目指す子供が集められ、本格的な演技や歌、ダンスなどのレッスンを受けることが本来の目的ですが、そのベースにあるのは人として如何に社会で生きていくか、まずその大切なマナーを身につけさせる、ということです。その子供がどんなに容姿が優れ、演技や歌の技術が他者から抜きん出ていたとしても、遅刻したり挨拶がきちんとできなかったら仕事はできません。そして、芸能界に限らず、人と人のやり取りがうまくできなかったらクライアントから仕事を回してもらうことはできません。他者を大切にしない人は、他者から大切にしてもらうことは叶わないからです。人に会ったらまずきちんと挨拶をすること、約束を守ること、遅刻をしないこと、などができないということは致命的なのです。子供のころから、親や学校の先生ではない大人からそういったことを叩きこまれるのは、とても大切なことです。技術を学ぶ前に、徹底してそういった大切なことを教えられ、それをベースにして学ぶことは子供にとってこれから先の一生の大きな財産になるでしょう。